「M3って何?」「ボカロPって参加できるの?」そんな疑問を持つあなたへ。この記事では、ボカロ界隈でよく話題になる同人音楽イベント「M3」について、基礎知識から参加方法まで詳しく解説します。
M3(エムスリー)とは?音楽系同人イベントの全貌
M3は「Music Media-Mix Market」の略称で、音楽や音声作品を中心とした同人即売会です。漫画やアニメのコミックマーケット(コミケ)の音楽版と考えるとイメージしやすいでしょう。
自主制作の音楽CD、データ配信、カセットテープ、さらには映像作品まで、さまざまなメディアミックス作品が頒布されます。最大の特徴は、クリエイターとリスナーが直接交流できること。作り手の顔が見える、温かみのあるイベントです。
開催時期と会場情報
M3は年2回、春と秋に開催されます。
直近の開催予定:
- M3-2025秋(第56回): 2025年10月26日(日) 10:30〜15:30
- 会場: 東京流通センター(TRC) 第一・第二展示場
次回以降の予定:
- M3-2026春(第57回): 2026年4月下旬〜5月上旬頃(予定)
会場は多くの回で東京流通センターが使用されており、音楽ファンとクリエイターで賑わう空間となっています。
ボカロPにとってのM3の意味
M3は、ボーカロイドプロデューサー(ボカロP)にとって非常に重要なイベントです。初音ミクをはじめとするVOCALOIDや、Synthesizer Vなどの音声合成ソフトウェアを使用した楽曲が数多く頒布されます。
ニコニコ動画やYouTubeでの活動とは異なり、M3では作品を「物理的な形」にして、リスナーに直接手渡すことができます。これは、デジタル配信では得られない特別な体験です。
新譜アルバムの発表の場として、また既存作品のベストアルバムの頒布場所として、多くのボカロPがM3を活用しています。
サークル参加したい!応募の流れと締切
応募時期の目安
春開催のM3にサークル参加を希望する場合、前年12月〜翌年1月頃に募集が開始されることが一般的です。
M3-2026春の予想スケジュール:
- 募集開始: 2025年12月〜2026年1月頃
- 応募締切: 2026年1月下旬〜2月上旬頃
ただし、正式な日程は公式サイトや公式X(旧Twitter)で発表されますので、必ず最新情報をチェックしてください。
確実に情報を得る方法
M3の公式サイトで「サークル参加要項」が公開されるのを待ちましょう。企業出展の案内よりも、一般サークル参加の発表が少し遅れることがあります。募集が始まったら、期間内に余裕を持って応募手続きを行うことをおすすめします。
再生数が少なくても参加する意味はある?
「まだ再生数が少ないから…」と参加を躊躇していませんか?実は、再生数の多さに関わらず、M3への参加には大きな価値があります。
リスナーと直接繋がる「熱量」の場
YouTubeやニコニコ動画の再生数と、M3での体験は全く別物です。
生の反応が得られる体験:
- 「この曲好きです!」と直接声をかけてもらえる
- あなたのCDを手に取り、じっくり選んでくれる人がいる
- コメントや再生数では得られない、創作意欲の源になる
M3に来場する人は、新しい音楽を熱心に探しに来ています。あなたの音楽性を気に入ってくれる、熱心なファンと出会うチャンスがここにあります。
クリエイター同士の交流
自宅で一人で活動していると、他のクリエイターとの交流機会は限られます。M3では、隣のサークルのボカロPさんと話したり、他ジャンルのクリエイターと情報交換したりできます。
こうした出会いが、後々のコラボレーションや、新しい創作のきっかけになることも少なくありません。周りのサークルの作品や熱意に触れることで、「次はこんな作品を作りたい」という刺激を受けられます。
「CDを出す」という達成感
物理的なCDという形ある作品を作り、それを手渡しで頒布するプロセスは、クリエイターとしての大きな自信につながります。ジャケットデザイン、プレス(印刷・製造)、当日の設営など、制作以外のスキルも身につき、今後の活動に役立ちます。
M3参加の第一歩を踏み出そう
再生数が少ないからといって、M3への参加をためらう必要はありません。M3は、あなたの作品を待っている「誰か一人」に出会うための、とても良い機会です。
まずは小規模でも良いので、自分の作品を形にして、M3という「音楽の祭典」に参加してみてください。そこで得られる経験と出会いは、あなたの創作活動を次のステージへと導いてくれるはずです。
最新の開催情報やサークル参加募集については、M3公式サイトを定期的にチェックすることをお忘れなく。

 
       
       
       
       
  
  
  
  

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