「ボカロPになって自分の楽曲を作ってみたい」「DTMで音楽制作を始めたい」と思っても、「何から準備すればいいの?」と悩んでいませんか?
DTM歴10年の私が、これから音楽制作を始める方に向けて、本当に必要な機材と段階的な揃え方を分かりやすく解説します。無駄な出費を避けて、効率的にDTM環境を構築しましょう。
最低限これだけは必要!ボカロPの必須3点セット
1. パソコン(PC)
音楽制作は想像以上にPCに負荷をかける作業です。複数の音源やエフェクトを同時に使用するため、ある程度のスペックが必要になります。
推奨スペック
- OS: Windows・Mac どちらでもOK
- CPU: Intel Core i5 / AMD Ryzen 5 以上
- メモリ(RAM): 8GB以上(16GBあると安心)
- ストレージ: SSD推奨(音源データの読み込みが速い)
既存のPCでも始められますが、動作が重いと感じたらスペックアップを検討しましょう。
2. DAW(Digital Audio Workstation)
DAWは音楽制作のすべてを担う「音楽制作ソフト」です。作曲・編曲・録音・ミックスまで、これひとつで完結できます。
無料で始められるDAW
- Cakewalk by BandLab(Windows専用):完全無料の本格DAW
- GarageBand(Mac専用):初心者に優しい操作性

定番の有料DAW
- Steinberg Cubase:長年の定番、ボカロPにも愛用者多数
- PreSonus Studio One:直感的操作で初心者におすすめ
- FL Studio:ビート制作に強い
まずは無料版や体験版で操作感を確かめてから、自分に合うDAWを選ぶのがベストです。
3. ボーカロイド音源
ボカロPとして活動するなら、歌声合成ソフトは欠かせません。キャラクターごとに異なる声質や表現力があるので、作りたい楽曲のイメージに合わせて選びましょう。
人気のボーカロイド
- 初音ミク:最も有名で情報も豊富、迷ったらこれ
- IA:透明感のある歌声が特徴的
- 結月ゆかり:柔らかく自然な歌声
- GUMI:力強い歌声でロック系にも対応
コストを最小限に抑える方法
実は、パソコンとボーカロイド音源だけでも楽曲制作は可能です。多くのボーカロイド製品には簡易DAWや歌声編集ソフトが付属しており、これだけで基本的な打ち込み楽曲を作れます。
予算が限られている場合は、まずこの2点から始めて、慣れてきたら本格的なDAWや機材を追加していく方法もおすすめです。
ワンランク上の音楽制作を目指すなら
1. オーディオインターフェース
PCと楽器・マイクを繋ぐための機材です。生楽器の録音や高音質での音楽制作には必須のアイテムです。
主な役割
- 高音質での録音
- 高音質での再生(音のモニタリングをするために必要)
- 音の遅延(レイテンシー)を最小限に抑制
- マイクやライン楽器の接続
定番モデル
- Steinberg URシリーズ:CubaseとのやりやすさNG性抜群
- Focusrite Scarlettシリーズ:コスパに優れた人気シリーズ
- MOTU Mシリーズ:プロ仕様の高音質
2. モニタースピーカー・ヘッドホン
正確な音響判断のためには、音を正直に再生する「フラット」な特性の機材が必要です。
モニタースピーカー
- YAMAHA HSシリーズ:定番中の定番、正確な音像
- JBL 305P MkII:コスパ抜群のアクティブスピーカー
モニターヘッドホン
- SONY MDR-CD900ST:業界標準、多くのスタジオで使用
- audio-technica ATH-M50x:バランスの良い音質で人気
集合住宅など音を出せない環境では、ヘッドホンでの作業が中心になるため、特に重要なアイテムです。
3. MIDIキーボード
マウスでの打ち込みよりも、鍵盤での演奏入力の方が直感的で効率的です。
初心者におすすめ
- 25鍵〜49鍵のコンパクトモデル
- MIDI学習機能付き
- DAWとの連携が簡単なモデル
ピアノが弾けなくても、簡単なコード進行やメロディーの確認に重宝します。
段階的な機材投資で無駄なく環境構築
DTMは一度に全てを揃える必要はありません。以下のステップで段階的に投資することをおすすめします。
STEP1:PC + DAW + ボーカロイド音源
STEP2:オーディオインターフェース + ヘッドホン
STEP3:MIDIキーボード + モニタースピーカー
この順序で揃えていけば、予算に応じて無理なく本格的なDTM環境を構築できます。
まとめ
DTMは初期投資こそ必要ですが、一度環境を整えれば長期間にわたって音楽制作を楽しめる素晴らしい趣味です。
最初は「パソコン」「DAW」「ボーカロイド音源」の3点セットから始めて、制作スキルの向上と共に必要な機材を追加していきましょう。
重要なのは完璧な環境を待つのではなく、今ある環境で創作を始めること。あなたの中に眠るクリエイティブな才能を、DTMで存分に発揮してください!

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