ボカロPの動画制作、どのソフトを選ぶべき?
ボカロ楽曲を投稿する際、音楽と同じくらい重要なのが動画のクオリティです。しかし、動画編集ソフトは種類が多く、「どれを選べばいいかわからない」という声をよく聞きます。
特に最近話題になっているのが、新しくリリースされた「AviUtl2」と、プロ仕様でありながら無料で使える「DaVinci Resolve」です。この記事では、ボカロPの視点から各ソフトの特徴を徹底比較し、あなたに最適な選択肢を見つけるお手伝いをします。
ボカロPにおすすめの動画編集ソフト【無料編】
DaVinci Resolve:映画レベルの高機能ソフト
DaVinci Resolveは、ハリウッド映画でも使われているプロフェッショナルな動画編集ソフトです。無料版でも制限が少なく、本格的な動画制作が可能です。
メリット:
- プロレベルのカラーグレーディング機能で楽曲の世界観を表現できる
- VFX(Fusion)機能で複雑なエフェクトも作成可能
- 4K動画にも対応
- 豊富なチュートリアルとコミュニティサポート
デメリット:
- 高いPCスペックが必要(特にGPU)
- 機能が多すぎて初心者には操作が複雑
- 日本語の情報がやや少ない
Vrew:歌詞字幕に特化した効率重視ソフト

Vrewは音声を自動でテキスト化してくれる、字幕作成に特化したソフトです。ボカロ楽曲の歌詞表示を効率化したい方におすすめです。
メリット:
- 音声からの自動字幕生成で作業時間を大幅短縮
- シンプルで分かりやすい操作画面
- 軽快な動作でPCへの負荷が少ない
デメリット:
- エフェクトや高度な編集機能は限定的
- 凝った映像表現には向かない
ボカロPにおすすめの動画編集ソフト【有料編】
Adobe Premiere Pro:業界標準の万能ソフト
映像制作業界で最も使われているソフトの一つです。After Effectsとの連携で、表現の幅は無限大に広がります。
メリット:
- 業界標準のため、チュートリアルや素材が豊富
- After Effectsとの連携でモーショングラフィックスも自在
- クラウド連携で素材共有が簡単
- 定期的なアップデートで新機能が追加
デメリット:
- 月額制のサブスクリプション(年間約28,000円)
- 高機能ゆえに動作が重い場合がある
Filmora:初心者に優しい直感操作ソフト
直感的な操作で初心者でも扱いやすく、豊富なプリセットで効率的に見栄えの良い動画を作成できます。
メリット:
- ドラッグ&ドロップの簡単操作
- 豊富なエフェクトやテンプレートが標準搭載
- 買い切り版もあり(約9,000円)
- 軽快な動作でストレスが少ない
デメリット:
- 高度な編集機能には限界がある
- プロレベルの作品には物足りない場合も
AviUtl2 vs DaVinci Resolve 徹底比較
AviUtl2の進化ポイント
従来のAviUtlから大幅にアップデートされたAviUtl2の主な改良点は以下の通りです。
64bitネイティブ対応
- メモリ制限が大幅に緩和され、長時間動画や高解像度動画の編集が可能
- より安定した動作環境を実現
拡張編集機能の標準搭載
- これまでプラグインとして導入が必要だった拡張編集が最初から利用可能
- 初心者でも簡単にセットアップできる
注意点:
- 過去のプラグインとの互換性は低い
- 新しい規格のプラグイン開発に期待が必要
DaVinci Resolveの強み
カラーグレーディング
- 映画レベルの色調整機能で、楽曲の雰囲気に完璧にマッチした映像を作成
- LUTやカラーホイールを使った本格的な色彩表現が可能
VFX(Fusion)機能
- ノードベースでの高度なエフェクト作成
- パーティクルやモーショングラフィックスも制作可能
結局どちらを選ぶべき?【結論とおすすめ】
DaVinci Resolveがおすすめな人
- 映像のクオリティを最重視したい
- 楽曲の世界観を色彩やエフェクトで表現したい
- PCスペックに余裕がある(特にグラフィックボード)
- 将来的にプロレベルを目指している
AviUtl2がおすすめな人
- 従来のAviUtlに慣れ親しんでいる
- 日本独自のニコニコ動画文化的なエフェクトが好き
- シンプルで軽快な操作を重視したい
- PCスペックがそれほど高くない
まとめ:あなたの創作スタイルに合わせて選ぼう
動画編集ソフトの選択は、あなたの創作スタイルと目指すクオリティによって決まります。
初心者で効率重視なら:Vrew → Filmora → DaVinci Resolve の順で段階的にステップアップ
本格派を目指すなら:最初からDaVinci Resolveで慣れておく
日本のボカロ文化を重視するなら:AviUtl2で独特な表現を追求
重要なのは、ソフトの機能に振り回されるのではなく、あなたの楽曲に最適な映像表現ができるツールを選ぶことです。まずは無料のソフトから始めて、必要に応じて有料版にアップグレードしていく方法をおすすめします。
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